区立図書館の民間任せ拡大は見直しを

こんにちは、坂尻まさゆきです。

練馬区はいま、区立の図書館に指定管理制度を拡大しようとしています。区内に12館あるうち、すでに9館が指定管理制度で民間業者・団体に運営が委ねられていますが、それをさらに拡大しようというのです。

狙われているのは、練馬図書館と石神井図書館です。

区はこれまで、光が丘を含む3館を指定管理とせずに直営とすることで、「区職員が図書館業務のノウハウを引き継いで行ける仕組みが不可欠」と説明してきました。

しかし今回そうした説明を覆し、指定管理で「区民サービスの向上と効率的な運営が図れる」と考え方を一変させています。

練馬図書館では非常勤の司書さんたちが30年以上もの間、運営に携わり、専門性を生かした図書管理、レファレンス業務等を行なってきました。

指定管理の導入により、こうした人たちを図書館から放り出すことは、積み上げてきたスキルやノウハウをも捨て去ることになります。

また石神井図書館は区職員の研修館として運営されてきました。2か所を指定管理とすれば残る区直営は光が丘図書館だけになります。

光が丘に中央館としての役割を持たせるというのですが、1館だけで他の11館を見渡すのは無理があり、指導監督する能力が大きく低下すると思います。なぜそれでサービスの向上が図れるでしょうか。

指定管理では、そこで働く職員は経験を積むことが難しく、たとえば着任して数か月後には別の図書館に配置転換されてしまうということも少なくありません。

長い目で見た場合、スキルやノウハウの蓄積、サービスの向上の面で困難があり、それを穴埋めするかのようにビブリオバトルなど様々なイベントを開催する(一概に否定はしませんが)という面もあるようです。

指定管理にしなければならない、明確な理由を区側は説明できていません。「23区内の図書館の52%に導入されている」と既成事実をあげる程度です。

結局、本当の目的は民間に任せることで人件費をはじめ経費を削り区の財政支出を減らすこと、民間企業等の儲けの場をつくることにあるのではないでしょうか。

今定例会には、小竹図書館の指定管理者を指定する議案が出されていますが、ここでは職員のなかに司書資格をもった人が6割弱しかいないことが明らかになっています。

方針を撤回し、直営3館体制を維持することこそ、サービスの維持向上に繋がるものと考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です